2023.03.17 Friday/ |
|
|
では、剣道具店巡りその5です。 今回の記事は日本有数の知名度を誇る「東京正武堂」です。
【所在地】東京都品川区 【最寄駅】五反田駅 【駐車場】無し(付近にコインパーキング有り 【以下、雑感】
「鐡」で知られる有名店です。 五反田駅から歩いて5分くらいのわかりやすい場所にあるものの、駐車場はありません。 コインパーキングは都心部ゆえに料金が高いため、ゆっくりお店を見たいときは電車のほうがいいかもしれません。
取り扱う剣道具の価格帯は控えめに見てもかなりの高価格帯で、ミシンの一式で40万はいきますし 手刺は織刺の2分5厘でもおよそ100万くらいです。
使い始めは最高だと思っていたのですが、使ううちに何か違和感があるなと思っていたところ、 左右で手の内の革が別のものが使われていたためか、伸びる方向が異なってしまいサイズがおかしくなっていました。 (このあたりは小手紹介の記事のほうでより詳しく書いております。) サイズを測って完璧なものを、という趣旨の触れ込みであったのになぁ、、、 こんな気持ちはこの一件でかなり私の心に深く根を下ろしました。
また、一式の高価なセットなどを見ると胴は返しへりでもなければ型押しのクロザンを使っていたり 胴の綴じ革にエスロンを多用していたり、面の内輪にミシンをかけていたりなど 細かいところでコストカットをしているような部分が見受けられ、わりと私の中では宣伝が誇大気味かなと思っています。
特に、これらのところは剣道の防具一式を買いたいけど細かいことはよくわからない、でも有名なものなら大丈夫かな? と思うようなユーザーが引っかかってしまう部分と思います。
”このお店でこれだけのお金を出して買ったんだからいいものなんだろう” というのは剣道具を購入する際に陥りやすい事態かと思います。 高いからいいものとは限らないのです。高いからよく吟味しなければならないのです。
これはこれから書く他のお店にも言えることですが、有名であるがゆえに かなり割高に設定したり、大した手間をかけていなかったりしてもさくさくと売れてしまうのが剣道具業界の闇だと思います。 端的に言ってしまえば無知は罪という状態です。 調べようにも剣道具の文化は知り辛い調べにくいわかりにくいところが多々あり、 何から知ればいいのか見当もつかない層の方が大多数で、本来あった伝統など全く知らないという方も多々いらっしゃると思います。
金額や距離、聞く見る調べる手間を惜しめば惜しむほど手にするものの質は高みを目指せません。 思考停止することがあってはならないとよく意識せねばなりません。
若干脱線しましたが、このお店はそういった剣道具業界の様々な部分を考えさせられるお店です。
ちなみにですが、私が最も気になったのは店頭の外に修理したもの洗ったものなどを干している際、 藍染である剣道具に直射日光がずっと当たっている点です。
「日光消毒みたいなものでは?」「なぜだめなの?」「たまたまだから別に気にしなくてもいいのでは?」 こう思った方はまず第一歩、調べてみてください。 調べた結果についてどう判断するかは各自の判断にお任せ致します。
ではちょっと長くなってしまいましたが、ここでいつものを書いて終わります。
:いつもの注意書き: お店の雑感については、あくまで私が個人的に感じたものであり 全ての訪問者に対してどうお店が対応するかについてはこのブログを鵜呑みにしてはなりません。
”ネットで見たからこうしてくれるんだろ!?”という態度はお店への迷惑でしかありません。 常識、礼節を欠くことのないようよろしくお願い致します。
この記事のトラックバックURL : トラックバック機能は終了しました。
(C) 2024 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.
|
PR
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
LINKS
PROFILE
OTHERS
SEARCH
|