剣道が好きです。稽古も好きですが、単純に剣道具も好きです。
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<< June 2019 >>
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小手紹介 第十二段 旦勝
category: 小手紹介シリーズ | author: radical
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    世間ではクリスマスですが、仕事が休みになるでもなく通常運転で過ごしております。

    ということで、せっかくだから小手紹介シリーズを続けて投稿しようかと思います。

     

    聞いたことがある方もたくさんいらっしゃるかとは思いますが、「旦勝」を今回は投稿します。

    旦、の文字がつく小手は他にも存在しており、旦シリーズなどと呼称している人も見かけたことがありますが

    私は特段そこまで意識しておりません。

     

    旦のつく他の小手も実際に見て触ったことがありますが、私は特にこの旦勝が好きです。

    単純な私の個人的な好みと印象で「好き」と表現しておりますので、旦勝が一番優れているとかそういう誤解の無きようお願いします。

     

    では毎度のアレ。

     

    :私のお気に入り度:
    97点
    :握りやすい度:
    ★★★★★★★★★☆
    :打たれたときのクッション性:
    ★★★★★★★★★☆
    :軽さ:
    ★★★★★★★☆☆☆
    :品質に対するお値段、コストパフォーマンス:
    ★★★★★★★☆☆☆

     

    前回の雅貴に同じく、今回も購入した経緯、そして価格などは一切伏せます。

    人の縁に恵まれて手元にある、ということだけ記しておきます。

    ちなみに今でも新品は手に入りますが、価格等の情報は欲しい人が自分で調べて知るべきものと思いますので書きません。

    点数が97点どまりなのは、手の内が少し古くなって違和感がわずかばかりあるためです。

    そろそろ張り直しに出そうかと考えています。

     

     

    全体像です。

    長々と講釈を垂れるのも無粋ですので、見た目はこう、とだけ。

     

     

    だいぶ薄まっていますが、「旦勝」とあります。

    最近の小手と比べてかなり小振りに銘を縫い付けてあります。

    (でかでかとタグをつける小手が最近は多いなとよく思います。)

     

     

    手の内はビタっと竹刀が納まりつつ、でも余裕がある。

    かといって浮ついたところはなく、自然と握りこめる感じです。

    頭には毛がちゃんと詰まっていて指で押し込むと心地いいみっしり感があります。

     

     

    手の返しもスムーズです。

    雅貴などに比べると重量はさすがにありますが、それでもかなり軽いと感じます。

    頭、肘のフィット感が素晴らしく、腕の一部のように動かせることから

    単純に計測した重量よりも軽く感じるのだと思います。

    腕全体に吸い付いている感じです。

     

     

    前回の雅貴よりもかなりわかりやすいはずです。

    布団の端の厚みの違い。

    相当違います。

     

     

    頭と肘との接合部。

    これもまた文句なしです。

     

    雅貴の記事のあとなので、簡易的に比較対象として書きますが

    ”雅貴と比べると”

    ・重量は重め(実際に身に着けると重さ感じず

    ・布団は厚め(厚くとも硬くはなく、みっしりとした柔らかさ

    という若干の差異がありますが、素晴らしい小手であることに変わりはありません。

     

    「素手感覚をウリにする小手、職人作と自称する小手」を店頭で見かけると、気になってすぐさま店員さんに話を聞いて

    実際に見て触って細部まで確認して自分なりに納得するまであれこれ吟味するのですが

    だいたいに共通して言えるのは

     

    *手の内をガバガバに作っている*

    手の内だけで竹刀を握るので素手感覚と勘違いさせやすいなと思います。

    どれだけ細かくサイズを測ったり、手の形をとってオリジナルにしましたと謳っても結局でかく作れば手はスパっと通りますし

    それをオーダーメイドだとありがたがる風潮があるので店にとってはカモそのものです。

     

    *肘を短く作っている*

    肘が短ければ手の返しで肘布団が腕にあたる影響が少なくなる=使いやすい小手と錯覚させることができます。

    小手紐の穴が少ないとか、打たれる面積が少なくなるとか、薄く作って軽いとか、そういうごまかしが横行しています。

     

    *頭の毛詰めを抜いている*

    頭がスカスカならただの軍手や手袋みたいなものになるので、非常に特徴的かつわかりやすい偽装工作だと私は思っています。

    確かに有名な大会の選手など一部ではそういったペラペラの小手が適しているという側面も理解できます。

    が、一般の剣道家が使うにはそんなものを普段の稽古から使う必要性があるとは思いません。

    小手の頭を見て、表面にむやみにしわが入っていたり、ぺこぺこくぼんでしまっていたりすると手抜きしたのか

    もしくは単純に技術のないというのがよく伝わってきます。

     

    剣道具は作る人がいなければそもそもこの世に生まれてこないものですが、

    剣道具があるだけではそれは剣道具ではなくただの鹿の革などを素材とした何かしらの物体にしかなりません。

     

    剣道家は剣道具があるから剣道ができる。

    剣道具は剣道具師がいるからこの世に生まれる。

    剣道具師は剣道家がいるからこそ剣道具を作ることを生業にできる。

     

    どれが欠けてもダメだと思っています。

     

    剣道家が剣道具のことを軽んじて扱うようになれば剣道具師のいる意味がなくなります。

    剣道家が剣道具の知識も求めず、ただ価格などに文句をつけて安く買い叩くことばかりやったら終わりです。

     

    私自身、このブログを読み返すと今になってみればそれは間違ってるなと言える考えを持っていたり

    知らないがゆえに滑稽なことを考えていたり、恥と思う部分がかなりあります。

     

    ただ、あえてそれらは一切削除せず、たまに見返して昔の自分の考えを忘れないようにしています。

    知ろうとする姿勢を常に持とうと思います。

     

    話題がまた逸れましたが、旦勝はざっくりとまとめるなら「握りやすく、使いやすい小手」という表現がぴったりです。

    これからも大事に愛用していきます。

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    小手紹介 第十一弾 雅貴
    category: 小手紹介シリーズ | author: radical
    0

      剣道具店巡りシリーズからいったん離れて、めちゃめちゃ久しぶりのシリーズを復活させようと思い立ちました。

       

      小手紹介シリーズ、第11弾です。

       

      実に、前回更新、2016年12月21日!!!!!2年ぶり!!!!!!!

      あほか、というくらい久しぶりです。

       

      小手紹介シリーズではこれまで9種類の小手+修理したあとの番外編1、というかたちで10回更新しておりました。

      当時はタグ分けせず、剣道タグのなかに埋もれさせておりましたが、新たに「小手紹介シリーズ」と追加して復活させてみました。

       

      小手は現時点16組持っておりますが、ブログではまだ半分と少ししか紹介しておりません。

      同じ銘の小手の手刺とミシンのものを持っているなど若干の重複も含めての総数ですので、隅から隅まで全てここに載せるということは恐らくしません。

      なぜなら面倒くさいから。

       

      ちなみに小手はまだこれから増える予定です。

      すべてをここに書くかどうかはわかりません。面倒くさいから。

       

      と、いうことで以下、懐かしのテンプレートに従って書きます。

       

       

      :私のお気に入り度:
      95点
      :握りやすい度:
      ★★★★★★★★★☆
      :打たれたときのクッション性:
      ★★★★★★★☆☆☆
      :軽さ:
      ★★★★★★★★★★
      :品質に対するお値段、コストパフォーマンス:
      ★★★★★★★★★☆

       

      この雅貴という小手、どこで購入するか等についてはあえて記載せずに小手の画像と説明のみ記載します。

       

       

      親指の位置にネームが縫い付けてありますのでこんな感じの持ち方しております。

       

      まずもってこの小手の特徴をお伝えするとしたら

       

      軽い!!!!!

       

      これが真っ先に来ます。

      手刺の剣道具イコール重い、というよくある認識をぶち壊してくれる異次元の軽さです。

       

      ときおり耳にするかつての銘品とされる小手も軽いものが多く、実際に見て触ってまわりましたがこの雅貴もそれらと同じ系統を汲んでいると感じます。

       

      ただの軽量小手は小手頭の中身を抜いてスカスカにしたり、肘布団を短くして「穴の数が少ない」というのをウリにしたりと

      私個人としては改悪そのものとしか感じない仕様にして売り出しておりますが、ちゃんとした小手は

      ”中身がきっちりと詰まっていて、それでいて握りやすく、軽い”

      のだと世の中の人に知ってもらいたい。

       

       

       

      私の手の大きさそのものです。

      手のひらだけでなく、手の甲までもが吸い付くように手全体を包んでくれています。

      手の内の鹿革がよいというのもありますが、小手とはここまでフィットするのか、という装着感の良さがあります。

       

      窮屈すぎず、でも適度な遊びの空間もある不思議な状態が実現しています。

       

       

      手首の返しも当然問題ありません。

      このくにゃっと曲がる部分が肘布団に近いところで曲がる小手というのは多くの剣道具店で見かける小手の特徴ですが

      雅貴はそんなことありません。

       

      肘布団に違いところで曲がり、この飾り自体に何も動きがない小手は手首を返すと手の甲が布団と干渉する可能性が高いと考えます。

       

       

      頭と肘との接合はこんな感じです。

      ちょっとわかりにくいかもしれませんが、ほぼ段差ゼロで指でなぞっても違和感はありません。

      これもまた付け心地に直結する大事な部分です。

       

       

      それと、これは私の好きな部分になりますが、端に行くに従って布団が薄く削ぎ落したようになっています。

      握りやすさは小手をつければすぐわかります。

      が、実際に構えて稽古で使った際、意外と布団と腕のフィット感も気になってくるポイントではないでしょうか。

       

      肘布団を短く仕立てたなら当然腕に触れる面積が少なくなって取り回しがしやすいように感じます。

      が、それでは本来の意味をまったく成しえません。

      試合で小手を捉えられにくくなる、という宣伝文句も目にしたことがありますが、そんなものはもはや剣道ではありません。

       

      肘布団はちゃんと長さがあってこそ、です。

      腕を支えてくれる、そして守ってくれる小手の良さが広まってほしいと強く思います。

      (以前このシリーズでちらっと書いたような気がしますが、布団は柔らかめ硬めといろいろな種類があります。

      好みでどちらがよいと感じるかは個人差ですので、優劣の基準とは全くの別要素です。)

       

      この雅貴の布団は軽いだけでなく、ちゃんと中身が入って締めてあるのが触った感触から伝わってきます。

      とはいえ、ガチガチなのかというとそうではなく指で押すとじわっと沈み込むクッション性も備えた布団です。

       

      価格だけを見るなら決して安いといえるお買い物ではありませんでしたが、この品質から考えた場合のパフォーマンスは抜群です。

       

      大事に使って行こうと思います。

       

       

      久しぶりに書いたらわりと長文になったような。。。。?

       

      メリットばかりを書いていますが、それはこの小手がそれだけ良い小手だからです。

      長年使い込んだ、というわけではないため95点止まりではありますが、これが馴染みきったら素晴らしい感触になるであろうと期待で胸が高鳴るくらいです。

       

      まだまだ小手の探求は続きます。

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      小手紹介 第十弾(番外編) 修理後の鐡と武昭
      category: 小手紹介シリーズ | author: radical
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        気付けば最後に小手紹介の更新をしてからもう半年。

        年が終わろうとしています。時が経つのは早いですね。

        そしてどんだけブログの更新が適当なのかがよくわかります。

         

        今回は番外編です。

         

        以前に紹介しましたが、

         

        第一弾 東京正武堂『鐡』

            http://radical.jugem.jp/?eid=1866
        第六弾 博多屋武道具店『武昭號』

            http://radical.jugem.jp/?eid=1872

         

        この2つについてちょっと番外編を書こうと思います。

        これらは、全然使わなくなったお蔵入りのもの、特に気に入っている思い入れのあるものと対照的な存在ですが

        鐡を生まれ変わらせるため、そして武昭の傷んだところの確認補修のため、修理に出すことにしました。

        修理にあたっては、武昭の手の内、お気に入りだからそこんとこだけよろしくね!と付け加えてお任せしました。

         

        結論から申し上げますと

         

        鐡はまったくの別物に生まれ変わり、素晴らしい握りに、

         

        武昭はもともとよかったはずが、これこそが甲手だぞ!と言わんばかりの驚愕の完成度に、

         

        なって我が家に帰ってまいりました。

         

         

         

        まずは鐡から。

         

         

        これだけ見ると、別段何も変わった感じはしません。

        次に頭を上から。

         

         

        左が修理後、右が修理前です。

        人差し指のヘリ革の位置がより上に引きあがっているのがわかりますでしょうか。

         

         

        手を入れたところ。

        四指の角度が変わっているところ、そして親指の入り方が違うのが、、、

        いや、画像からはそこまで劇的にはわからないですね笑

         

        生まれ変わった鐡は、前の鐡にあった手の甲側の浮いた感じや、親指の入りの悪さ、革が伸びて握りにくい感じなど

        すべてが改善されており、握りやすいとはこういうことだね☆って体現してくれている物凄くいいものになっています。

         

        手を入れた状態を接写したのがこちら↓

         

         

        一見窮屈そうにも見えるかもしれませんが、まったくそんなことはありません。

        どこかがアタって痛いとか、そういうの一切ありません。

        握るのに違和感なんてものもありません。

        手の内を直すとここまで別に化けるのかと思うくらい別物です。

        新しく買ったんじゃないかってくらいです。

         

         

         

        続いて武昭です。

         

         

         

        頭がより小さくなりました。

        昨今の、頭でっかちでやたらと頭をナナメに取り付け、肘を短くしているものとは全然違います。

        こうしてみると、これ本当に頭に毛詰まってんの?というくらいに見えますが、

        がっつりと入ってます

        ぺらぺらのぺの字もありません。

         

         

        左が修理後。右が前。

        右のほうが手の内の革が少し浮き気味になっています。

        あと、手のひらが左に比べて見えてしまっているのがわかります。

        修理後は手のひらがカバーされ、なおかつ指先まで頭のなかにすっぽりと包まれています。

         

         

        親指の付け根、そしてその反対側もぴったりと手に吸い付いています。

         

        断言します。

        修理後の武昭は、修理前の武昭はもちろん、一引印を凌駕するレベルで付け心地がいいです。

        握りこむのにこんなに使いやすいものがあるのかと驚くばかりです。

         

        手の内によってここまで世界が変わるのかと、改めて剣道具の奥深さを感じる次第です。

        職人さんというのはかくも素晴らしい仕事をなさるのだと惚れ惚れします。

         

        以前にも書きましたが、芸術品としての一面と体を守るための道具としての一面、それぞれを兼ね備える剣道具というのは

        心酔してやまない素晴らしいものです。

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        小手紹介 第九弾 みの武道具『みの小手(手刺紺革稽古用仕立)』
        category: 小手紹介シリーズ | author: radical
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          1か月以上ぶりとなる小手レビューとなります。
          あんだけサボらないと言っておいてこれですから、、、、もはや筆不精すぎて話になりません。

          とはいえ、みの武道具の小手についてはちゃんと書いておきたい・・・!!
          ということで、前回の織刺仕立てのみの小手に引き続き、今度は紺革仕立てのみの小手になります


          :私のお気に入り度:
          85点
          :握りやすい度:
          ★★★★★★★★☆☆
          :打たれたときのクッション性:
          ★★★★★★★★★★(100点満点です!)
          :軽さ:
          ★★★★☆☆☆☆☆☆
          :品質に対するお値段、コストパフォーマンス:
          ★★★★★★★☆☆☆


          前回の織刺しみの小手と違い、こちらのみの小手はめちゃくちゃに質がいいです。

          とにかく激しい打ち込み稽古に耐え、雑な扱いに耐え、過酷な保存状況にも耐える。
          そんなコンセプトをもとに6年前に仕立てたものになります。
          6年間、暑いときも寒い時もジメジメしているときもカラカラなときも、使いこみに使いこんできました。
          正直なところ、今ほど「剣道具」というものを考えておらず、使ったあとは直射日光にあてっぱなしにしていたり
          タライに水張ってじゃぶじゃぶ洗ってみたりファブリーズでベタベタにしたりとやりたい放題やっている小手であります。

          今回載せているみの小手は手の内の張り替えと小手紐の交換をしたあとのものになりますが、
          その前の画像は恥ずかしくてとても載せることができません。。。そのくらい雑に扱っていました。

          それでは例によって画像を下に載せていきます。





          みの、のタグが若干異なります。
          手刺し2分の布団のやわらかさは、指がじわっと沈み込む素晴らしい触り心地です。
          頭にも思い切り中身が詰まっているのが見て取れると思います。
          そして、やはりというか予想通りというか、重量という点でいうなら結構重めです。
          実際につけて動くと気にならないくらい馴染んでおりますが、重量を気にする人には向かないと思います。




          手の内を張り替えたばかりですが、頭のほうが馴染みに馴染みまくっているので何も変化を感じないくらいに普通です。
          手のグーパーもとても自然にできます。
          またも光の加減で腕がなんか病弱っぽそうに見えますが、そこに関してはスルーしてください。
          やはり新しい鹿革のいぶした匂いというのは最高ですね。
          枕元に置いて寝ると安らかに眠ることができるのでおすすめです。




          こうしてみてみると、指先の厚みがすさまじいのがわかりやすいかなと。
          四指の先も、親指の先も、みっちりと鹿毛が詰まっています。
          肘の布団もしなやかながら厚みがすごいです。
          指先をもろに打たれても衝撃を感じるだけで痛みは皆無です。
          なにげに雪輪なんかも入れておしゃれな感じになってます。密かに気に入っているポイントでもあります。

          2年くらい前じゃぶじゃぶ水洗いをした際、ガビガビガサガサに近いひどい手触りになったのですが
          それでもさらに使い込んでいたところ、しっとりとした革の質感を取り戻し、祖父の遺品の武昭に近い不思議な心地いい手触りになりました。




          指先の厚みだけを見ると、武昭に近いくらいの厚みがありますが頭と肘がまっすぐついている点で武昭と異なります。
          頭も肘ももっちりとした触り心地で、指で押し込むとじわっと沈み込みつつも中から押し返してくる中身の存在を強く感じます。

          みの武道具で仕立てたオリジナルみの小手とはいったいなんぞや?という方に簡潔に説明するならば!

          非常に頑健でありつつ、握りやすい小手

          という評価になります。

          グラムを重視して小手を選ぶというタイプの方には見向きもされない小手だと思いますが
          厳しい稽古を十分に耐えきり、体を「防」護してくれる剣道具です。


          これは完全な私の個人的な感じ方なのですが、
          織刺の小手が「汗抜けがよい、馴染みやすい、軽い」とよく宣伝されているのに対し
          むしろ「織刺ゆえに馴染んでいく伸びしろがそうでもない」という点が気になってしまい、どうも好きになれない性分なようです。
          紺革の仕立てのものを使い、使い、使い、馴染んだ風合いとその触感こそが好みであるようです。

          今現在仕立ててある手持ちの小手のレビューはこれで終わりとなります。

          仕立てる予定の小手はありますが、まだまだ先の話です。


          今後は「持っている竹刀」か「小手だけでなく、面や垂れ、胴などに絞ったレビュー」なども書いて
          自分の状況を自分自身でしっかりと把握することも兼ねてまとめていこうかなぁとおぼろげながら考えております。

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          小手紹介 第八弾 みの武道具『みの小手(織刺稽古用仕立)』
          category: 小手紹介シリーズ | author: radical
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            ちょっと仕事が忙しくなるとすぐブログをサボってしまいます。
            怠けることばかり考えてしまうのは悪い癖です。。。

            ということで、第八弾を書かせていただきます。

            今回の小手は、私が小学生のころからお世話になっているみの武道具にて仕立てた稽古用の小手です。
            みの小手と一応タグはついてはいますが、試験的につくってみた小手ですので私オリジナルの仕様となります。

            稽古で打たせるために、というテーマのもとに仕立ててみたのですが、ぶっちゃけた話わりと失敗した感がある小手です(笑

            :私のお気に入り度:
            20点
            :握りやすい度:
            ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
            :打たれたときのクッション性:
            ★★★★★★★☆☆☆
            :軽さ:
            ★★★★★★★☆☆☆
            :品質に対するお値段、コストパフォーマンス:
            ★★★★☆☆☆☆☆☆

            点数めっちゃ低い理由としては
            ・防御力を重視するあまり、毛を詰めすぎて握りが悪くなり、ごわついて硬い
            ・詰めすぎたせいで手の内が定まらず、フィット感が悪い
            という点です。

            こちらの小手は、日武剣道具本舗において仕立てた「軽さと柔らかさを目指した小手」と同時期に作るとともに、
            日武の小手と対極にある「クッション性だけを最大限最優先に目指した小手」として注文を出した結果生まれた小手になります。


            打たれても痛みがない、それでいて意外と軽いというのはよいのですが、いかんせんバランスを崩してしまいました。
            みの武道具にて仕立てた小手はこれのほか、6年ほど前に作った手刺しの小手がありますが
            手刺しのほうに関しては大成功でしたので、そちらについては後日改めて記事として更新したいと思います。





            ミシン刺しで持った感じはかなり軽いです。
            手首の返しもなかなかよいのですが・・・



            問題はこっちでした笑
            どうもビシっと手が収まる感覚がなく、親指を収めると手の甲が浮く、手の甲であわせると指先が浮く、といった感じで絶妙にボールラインを攻めてきます笑
            ストライク!って心の中で決まらない、ギリギリのラインでフィットしません笑





            見た目はわりといい感じで、手首を返しても頭と肘がぶつかることもないようにできているのですが、
            いかんせんフィット感が(以下略


            この小手については、しっかりと注文できなかった私の未熟さゆえに生まれたものだと反省しています。
            「痛いのやだから、とにかく詰められるだけ思い切り詰めまくってよ!」くらいの、かなり乱暴な希望を通した結果です。
            小手を作る職人さんの加減にお任せすべきでした(泣
            織刺しであるゆえ、汗抜けもよく使いこめると思ったのですが馴染みにくい仕様に自分でしてしまったがゆえお蔵入り状態になっています。


            日武の小手を紹介した記事において、「防」具ではないと書きましたが
            「防」に重点をあまりに置きすぎた結果、やっぱり実質的には使えない小手になってしまいました。

            何事も極端はよろしくない、ということを学べた小手です。


            ちなみに、上にちらっと書きましたが同じくみの武道具で仕立てた手刺の剣道具一式については
            職人さんのさじ加減に任せて紺革で仕立てたところ、素晴らしいクッション性を持つものができました。

            今回の記事だけを読むと、みの武道具の小手はよくない、と思ってしまう方がいるかもしれませんが、
            この小手は私がワガママを押し通した結果のしっぺ返しのようなものですので、誤解なきようお願いいたします。


            久しぶりの小手紹介でした。

            ・・・まだ手持ちの小手あります!笑

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            小手紹介 第七弾 長崎永武堂『かたつむり小手(四角刺し)』
            category: 小手紹介シリーズ | author: radical
            0

              気が付いたらもう第七弾まで来ております、小手紹介です。
              今回は、世界選手権で竹ノ内選手も使っていた永武堂『かたつむり小手』です。


              :私のお気に入り度:
              60点
              :握りやすい度:
              ★★★★★☆☆☆☆☆(人を選びます
              :打たれたときのクッション性:
              ★★★★★★☆☆☆☆
              :軽さ:
              ★★★★★★★★★☆
              :品質に対するお値段、コストパフォーマンス:
              ★★★☆☆☆☆☆☆☆


              こちらの小手は以前に紹介している吉川武道具さんの小手や、森武道具の楽拳と似通った頭の形をしておりかなり特徴的な見た目になっています。
              前回記事で書いた博多屋武道具と永武堂に行くためだけに長崎に飛んでったのは、今考えてもやたらと行動力あったなと思います。
              遠いなと躊躇して、行かずにネットの断片的な情報を読んで悶々とするのに耐えられなかったんです。

              お店の中で色々話を聞き、こちらの小手をひとつと、壱始という胴着袴を1セット仕立てたのですが、、、
              思ったのは、お値段がとても高いということでした。とくに剣道具。
              革などは最高なんじゃない?ってくらいいいものを使っているのがなんとなくわかるんですが予算オーバーどころじゃないレベルで私のお財布の中身は飛んでいきました。

              確かに仕立てがよくて、いいものであるのはよくわかるんですが。。。お金に十分に余裕を見て買わないとだめだと思いました。
              下手するとミシン刺しのもので、ほかの店の手刺しが買えるくらいです。ものにもよりますが、そのくらいの価格帯のものがあります。





              まずはこのタグ。
              ・・・タグ?
              刺繍というか、飾りというか、マークですね。
              このマークは「蒼乾(そうけん)」といって、永武堂のミシン刺し防具につけられるものです。
              手刺のものには、「剣耕(けんこう)」という少し違うマークがつきます。
              また、ミシンのものには四角刺しという、いわゆる十字刺しのものと波状刺しというものとがあり、私が作っていただいたのは四角刺しのかたつむりです。
              織刺しの頭にすればだいぶ値段は下がるのですが、紺革の小手が好きな私は予算完全オーバーでしたが紺革のものをお願いしました。




              光の当たり方でやたらと腕が色白で病的っぽく見えますが、気のせいです。
              頭と肘の取り付けが特徴的で、手首を返すとこの蛇腹部分がうまい具合に曲がってくれます。
              また、四角刺しの布団は思っていたよりかなり硬く仕上がっておりコツコツと叩けるくらいです。
              ふにゃふにゃに柔らかい布団が好き、という方はショックを受けるくらいにかっちりと作られています。
              ちなみに私は硬いのも柔らかいのも好きです。





              かたつむり小手の強みとして、細部にわたる採寸があります。
              各指の周り、指の長さ、手のひら、とにかく細かく測ります。
              この頭の独特な形状と採寸から、最初から手をすぱっと通して入れることができます。
              ただ、この手の内のかたちが曲者でした。
              中段で構える人にとっては柔らかく小指と薬指で支えるような手の内になっているんですが、私のように片手でがっちりと竹刀を把持するにはかなり厳しいです。
              あっという間に握力がなくなってしまいました。
              くにゃくにゃになるまでもっともっと使いこめば違うのかもしれませんが、最初から使いやすい小手を知ってしまっている私にとっては頭を悩ませるレベルでした。

              吉川武道具の二刀用という小手と形おんなじじゃん!というツッコミがあるかもしれませんので、比較として改めて画像を置きます。



              左がかたつむり
              右が吉川武道具二刀小手

              こうしてみると、指先の角度の違いがかなりよくわかると思います。この角度の違いひとつで握り心地は全く違うものになります。
              また、指先の厚みもだいぶ違うのがよくわかります。
              打たれると結構痛いです。稽古用というよりかは試合に向いているのかなと感じます。





              武昭悟型と同じく、頭と肘の取り付けに角度がついているタイプの小手です。
              蛇腹の手首部分とこの角度の取り付け方によって手首の返しがよくできるように工夫されています。




              頭の作りは内向きに握りやすく作られており、丸めていくとそれこそかたつむりの如く巻き巻きできます。

              総括として、中段の構えをするには素晴らしい小手だと思いますが、握りの相性がかなり顕著に出ると思います。
              使いやすいと感じる方はとことんこれを最高だと感じるでしょうし、
              あれ、なんかしっくりこないなこの手の内の角度、と思われる方もいるかと思います。

              とても質のいい素材と、お店の特徴がよく出た形状。
              ぴたっとこれが合う人にとってはこの小手、ひいては永武堂で取り扱う剣道具は最高のものだと思います。
              残念ながら私には時間をかけて付き合っていく必要のある小手のようでして、気長に使っていきたいと思います。


              また、小手とはちょっとはずれますがこちらのお店で仕立てた「壱始」というセミオーダーの胴着と袴。
              これが素晴らしいものでした!

              これまで武州一という胴着を好んで使っておりましたが、私は身長などのサイズで合わせると
              ・袖口がだぶつく
              ・肩口がだぶつく
              ・背中がだぶつく
              このどれかがだいたい該当して、どことなくだぶついた着装になっておりました。

              それが壱始ではぴったりと体に合わせて仕立てられるため、だぶつくところなくピシっと胴着を身に着けることができます。
              軽く、動きやすく、色合いもよく、いいとこどりの胴着袴です。
              今後の剣道人生で使っていくのはもう壱始だけでいいかな、と思わせてくれるくらいにいいものです。

              上記お気に入り度の表記でいうなら、壱始は文句なしで100点です。

              中段の構えで使いやすい小手を求める方はかたつむりを検討してみてください。
              電話での対応もしてくれますので、聞いてみたいことはまず質問をぶつけてみると道が開けるかと思います。

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              小手紹介 第六弾 博多屋武道具店『武昭號』
              category: 小手紹介シリーズ | author: radical
              0

                気が付けばもう第六弾となりました。

                長崎県、博多屋武道具店『武昭』の紹介です。


                :私のお気に入り度:
                99点
                :握りやすい度:
                ★★★★★★★★★★
                :打たれたときのクッション性:
                ★★★★★★★★★★
                :軽さ:
                ★★★★★★★☆☆☆
                :品質に対するお値段、コストパフォーマンス:
                ★★★★★★★☆☆☆


                武昭號との出会いは大学生の頃にさかのぼります。
                手刺しを一組作ることになり、このブログに何度も登場しているみの武道具店にてその仕様を決めたときでした。
                当時の店主の計らいにより、廣武の一式に小手のみ武昭に差し替えたものを仕立ててもらいました。
                この頃はまだどんな剣道具がいいかとかまったくの無知でして、言われるがままにおすすめされるがままに注文した結果、この小手と出会うことになったのです。

                自分の剣道具一式を仕立ててしばらくした後、祖父の遺品一式を引き継ぐことになりどんなものなのか確認したところ、なんと祖父の小手も武昭でした。

                不思議なもんだなぁ、そんなにいいのかなと思いつつもなんの違和感もなくこの小手を使い続けておりましたが
                ここ最近で様々な剣道具を求めて巡り歩くうち、この武昭という小手が素晴らしいものだということを強く実感しました。

                去年、「突発性剣道の防具を見たい症候群」により長崎まで出向き
                知人にはばかじゃないの!?といわれる結果になるものの、さらにもう一組武昭號の小手を手に入れました。


                この記事は武昭の紹介ではありますが、

                1 大学時代に仕立てた1分5厘
                2 祖父の仕立てた2分(約40年前のもの)
                3 去年仕立てた2分5厘


                3つの武昭を載せたいと思います。



                左から、1、2、3という順番になります。
                こうして見てみると、一番古い2番と一番新しい3番の小手の形がとても似通って見えます。
                ただ、仕立てた時間軸の順番としては、2→1→3の順番になります。

                最初に、1の武昭から



                普段の稽古、出稽古、試合、段審査ととにかく使いこみに使いこんだこの小手。
                革の色合いもいい具合に馴染み、実戦を繰り返して私の手のかたちに馴染んだ頭は絶妙な柔らかさです。
                毛詰めは思いっきり入っており、打たれても全く問題ありません。
                しかし吸い付くように私の拳のかたちそのものになっており、不自由さの欠片もありません。
                まさに素手で竹刀を持っているかのようです。
                筒も腕の太さに合い、いつまでもつけていたい気持ちになります。




                頭と肘とはまっすぐとりつけられています。
                手首部分の寸法が素晴らしく、動かすのに不自由となるところはありません。
                頭は少し小振りに作られてありますが、実際に手を入れてみるとすっぽりと包み込まれる広さを感じます。
                かなり使いこんでいますが、まったく壊れる兆しを感じません。



                続いて、2です。
                祖父の遺品です。



                40年前のものですが、全く問題なく稽古に使用できます。
                小さな穴があった親指部分に補強の革を張りましたが、手の内を張り替えずとも普通に使えています。
                革が不思議なしっとり感を出していて、非常に柔らかいです。
                祖父とは手の大きさが異なるため、ほんの少しサイズが小さいですがフィット感は抜群です。




                こちらもまっすぐとりつけタイプ。
                祖父は私に比べて小柄でしたので、筒が若干短めです。
                1と同じく頭の中が広く感じます。手の甲〜指先にかけてがきれいに収まる感覚があります。
                なんなんでしょうこの内部の空間の広さは。毛詰めが甘いとかそういうことではないんですが・・・
                職人の仕事はかくも不思議なものを作り出すということがよくわかります。


                最後、3番の武昭いきます。




                いまだ使いこんでいないため、馴染んでおりません!!
                とはいえ、2回程度の稽古でガッチガチ!だったくらいのものがカッチカチ!くらいにはなりました。
                ・・・いやこの言い方わけわかんないな、、、、
                少しだけほぐれた、ということです。
                2分5厘の布団は厚みに富み、指でぶにぶにと押す感触が最高です。
                しなやかであり、もっちりとしたような、独特の触り心地があります。





                1、2、3と通してこの3番だけが違う点は「武昭 ”悟”」という型であることです。
                頭と肘とに角度がついており、まっすぐに腕を伸ばすと上のような感じに筒が浮きます。
                竹刀を持ったときのような手首の角度に最初から出来上がっており、少し手首を曲げると下のような感じの見た目になります。
                筒の長さも少し短めで、1や2に比べて近代的な作りなのかなと感じます。(実際のところはどうなのかはわかりませんが)

                個人的にはまっすぐタイプの見た目が好きではありますが、だからといってこの悟のようなタイプが使いにくいなんてことはありません。
                まだまだ使いこんでいないがゆえの硬さが残っていますが、それでも拳にぴったりと吸い付いてくる感じがすでにあります。
                これが稽古の中でもまれて叩かれて、を繰り返して私の拳に馴染んでいくわけです。
                時間経過が楽しみです。

                1〜3にかけて総じて言えるのは、毛詰めが本当にがっちりと入っていて打たれたときの痛みがまったくないということです。
                打たれた衝撃はもちろんありますが、痛いとはまったく感じません。

                現代の名工の小手は、まさに銘品です。
                職人さんの手刺剣道具はミシンの廉価防具に比べ値が張ってしまいます。
                しかし、それでもこの小手は手に入れる価値があります。

                手刺の小手で何を手にするか迷う人は、この小手を候補にいれ、検討することをおすすめします。

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                小手紹介 第五弾 西山剣道具店『円印 自在甲手』
                category: 小手紹介シリーズ | author: radical
                0

                  最近、剣道具店紹介&小手紹介シリーズの更新を始めてからブログのヒット数が6倍くらいに増えました。
                  もともとが大したこと書いてない適当まるだしのブログであったため、たまに見に来る人がいるんだなーくらいのものでしたが、、、このアクセス数の伸びには驚くばかりです。
                  やはり剣道のこと、特に剣道具、防具に関して関心がある方は大勢いらっしゃるようです。


                  と、いうことで、早くも第五弾となったこの小手紹介。

                  群馬県にお店を構えてらっしゃる西山剣道具店『円印 自在甲手』です。

                  :私のお気に入り度:
                  99点
                  :握りやすい度:
                  ★★★★★★★★★☆
                  :打たれたときのクッション性:
                  ★★★★★★★★★☆
                  :軽さ:
                  ★★★★★★★★☆☆
                  :品質に対するお値段、コストパフォーマンス:
                  ★★★★★★★★★★(文句なし満点です


                  なんというか、私が見てきた小手のなかで、稽古からがっつり使用して使いこむ小手としてはぶっちぎりの品質ではないかと思います。
                  小手に限らず、円印の剣道具は非常に質がよく、それでいて値段をつりあげて売られるようなこともなく、
                  「いいものを、手に入れやすい価格で」という表現がこれほど当てはまるのはすごいことだと心から思います。

                  とりあえず画像を載せつつ感想を述べていきます。




                  まずはタグ。
                  恥ずかしながら、剣道具店巡りを始めようと思い立った当初、このタグの存在はおろか西山剣道具というお店の存在すらも知りませんでした。
                  ネットでとにかく銘のある小手を片っ端から調べ始めてしばらくして、へー群馬県にもこんなお店あるんだーという程度の把握しかできていませんでした。
                  群馬とか遠いし、いいかなここは行かなくて、、、、と考えていましたが、剣道具店巡りをしているうちにこのお店のブログが気になりはじめ、
                  去年なんてノリで長崎まで行ったんだ、群馬なんて近い近い!と決心してやはりノリで今年の初めに訪問してみました。

                  結論としては、ここに行かなければ私の「生涯で一番の剣道具を作りたい」という野望の一歩は進まないままであったと思います。
                  行ってよかった!!

                  このタグのほか、西山さんが自ら造り上げる「西山作」と、別注で仕入れたものをもとに仕立てる「西山仕立」の焼き印のタグとがあります。
                  円印、西山作、西山仕立、これらの品質の良さにはただただ驚愕するばかりでした。





                  店頭にいくつか並べてあったサイズごとの小手を試してみたところ、一引印の衝撃を思い起こさせるようなぴったりの小手を発見しニヤついてしまいました。
                  紺革と織刺とが一緒になっている、いわゆる奴小手、紺奴小手というやつです。
                  奴タイプの小手はこれまで使ったことがなく、総紺革か、織刺のものかという二択でしかなかった私には新鮮なものでした。




                  手の内。
                  まさに手の形にぴったり。写真からも手がきっちりと収まっているのがわかると思います。
                  一引印が親指の入りに重点が置かれているなら、こちらは手の形の全体的なフィット感に秀でている感じです。
                  握りこぶしを作ったり、ぐりぐりと手首をまわしてみたり、いろいろな動きをしてみても不自由ありません。
                  まさに自在甲手。

                  また、手の甲があたる部分は一引印と同じくさらさらとした素材で付け心地が非常にいいです。
                  頭の毛詰めは手の甲側と打たれる外側とで詰め方を工夫しているそうなんですがどんな詰め方をしているかはわかりません!
                  ただ、「動かしやすい、だけど守られてる」感が素人の私でもはっきりとわかるくらいしっかりしています。

                  打たれても全然痛くない。むしろもっと打ってこいやくらいの安心感。




                  私の好きな頭と肘がまっすぐタイプ。
                  シンプルな、きれいなかたちの小手です。
                  毛詰めがきっちりと入っているため、前回の一引印に比べると微々たる差で重いとは感じますが試合用としても全く問題なく活躍できる軽さです。


                  さて、小手そのものの話からは少しずれてしまうのですが、今回ここまで高評価である理由の大きな要因を挙げます。
                  それは、西山さんのお人柄です。

                  「小手と直接関係ないじゃないか!」・・・いえ、関係ありです。大ありです。

                  私は中段ではなく二刀流をやっていることで、基本的には右手が上段の位置にあります。
                  西山さんにこれを伝えたところ、二刀であるなら小手紐の締め方も少し調整しますか?と。
                  この言葉をもらったのは色々なところで小手を買ってきて初めてのことでした。

                  手を入れる、こんな感じかな、木型にいれ木槌で叩いて調整、紐の絞め具合確認、また手を入れる、微調整・・・・と数度のやりとりをして
                  「では新しいものをよく叩いて、送らせてもらいます」と。
                  名入れを頼み、我が家に届いたのは、既に私自身があらかじめ稽古で使いこんでいたかのような素晴らしい小手でした。

                  左右で少しだけ紐の締め方が変えてあり、構えると体のラインに沿うように小手が自然と収まります。
                  このわずかな心遣いがあるだけで使い心地も変わりますし、渡されたこの小手を手入れしつつも徹底的に使いこんでいきたいと思うようにもなります。

                  今のご時世、安売りで大量にばらまかれた薄い柔らかいをウリにする小手を使い、壊しては買い直し、壊しては買い直しというのが主流になりつつあります。
                  高〜〜い小手ももちろんありますが、高〜い小手を買って大事にするのはごく当たり前のことです。
                  手に入れやすい価格帯の小手であっても、使う人が大事にしていこう!と思える小手は珍しいのではないでしょうか。


                  県をいくつか跨げば普通に日帰りで行けるところであることから、日程を調整してまたお店に行こうと目論んでおります。

                  以上、第五弾でした。
                  まだ続きます!笑

                  comments(2) | trackbacks(0) | PAGE TOP↑
                  小手紹介 第四弾 吉川武道具『オリジナル二刀用小手(手刺)』
                  category: 小手紹介シリーズ | author: radical
                  0

                    小手紹介、第四弾です。

                    今回の記事は、有名な銘、タグがついているような小手ではなくとあるオリジナルの小手となります。
                    ゆえに、鐡だとか一引印だとかのような名称がありません。

                    :私のお気に入り度:
                    94点
                    :握りやすい度:
                    ★★★★★★★★★☆
                    :打たれたときのクッション性:
                    ★★★★★★★★☆☆
                    :軽さ:
                    ★★★★★★☆☆☆☆
                    :品質に対するお値段、コストパフォーマンス:
                    評価なし(お借りしているものであるため)

                    この小手は、吉川武道具さんより二刀のための小手を開発したということでお借りし、実際に使ってみたものということでお値段の星はつけておりません。
                    ただ、もし買うとしたらどんくらいのお値段になるか以前教えてもらった際、品質に比べて安すぎると感じました。
                    布団が手刺のものであるため、軽さという点ではミシンに比べ若干重めではありますが、使ってみるとまったく気にはなりません。
                    では実際に写真を載せていこうと思います。




                    普通の小手に比べて、特徴的な頭のかたちをしています。
                    楽拳やかたつむりと似た頭をしていますが、使ってみるとまるで別モノでした。
                    肘の布団部分は手刺しのいいところがばっちり出ており、柔らかくも必要な固さ・コシがあり、打たれても痛くありません。
                    頭の部分を叩かれたとしても別に痛くはないのですが、これから紹介する予定の小手にクッション性が満点すぎるものがあるので星を少しだけ減らしてあります。




                    非常に柔らかく、グーパーがしやすいです。
                    毛詰めに工夫があるそうなのですが、そのへんについては私は素人でありますのでどこがどう工夫されてるのかわかりません!笑
                    ただ、薄っぺらくして柔らかく握りやすくしてある小手とは別のシロモノでありまして、詰まっているけど柔らかい、というものになります。
                    親指だけ立てた状態もごく自然にできます。
                    フィット感も抜群で、握った状態に無理がありません。
                    ただ、採寸して合わせたわけではなく、いきなりお借りして使ったため、ほんの少しですが手首部分のサイズが合っていません笑
                    あと数mmの差だと思われますが、別段神経質になるレベルではありませんでした。
                    もし完全にオーダーして仕立てたなら一引印より私の手のかたちそのものになってくれそうです笑





                    手を開いて上から見た状態です。
                    最初から気付いた方もいらっしゃるかとは思いますが、頭が黒っぽい色合いに見えます。
                    小唐の小手を見慣れた人にとっては、ん?クラリーノ?と感じるかもしれません。
                    こちらは大唐の小手であって、クラリーノではありません。
                    ちなみに私も最初この色はなんですか?と聞いたクチです(◎_◎)
                    人口の革ではなく、鹿の革そのものですのでこだわる人にも安心です。

                    ただ、よくある小手のイメージを持ったまま実物を手に取ってみると思ったより黒いと感じますので、そういったところで違和感を覚えてしまう人はいるかもしれません。
                    見た目の色合いが全て、という人にはちょっと向かないのかなとも思います。
                    ただし、色が気に食わん!という人にこそいっぺんこれを使ってみてほしいとも思います笑






                    絶妙に、ほんの少しだけ、頭と肘の取り付けに角度がついています。
                    無理なく、ぐりんぐりんと手を動かすことができます。
                    ただ、上記のようにほんの少しだけ私の手首の部分と合っていないところがあるのでどこの角度にも自由自在!とまではいきません。
                    とはいえ実際に試合や稽古のときに動かす手首の範囲を考えたら問題ある部分はありませんが。





                    拳を見下ろした図。
                    親指と人差し指のコの字がぴったりと手にフィットしていて、心地よいです。
                    一引印に引き続き、90点超えのお気に入り小手が続きますが、実際そのくらい使いやすいです。


                    こちらの小手を作った吉川武道具さんですが、現時点ではお店を構えておりません。
                    また、独自のホームページもありません!!
                    つまり、直接連絡をとる!
                    今のところ、この隠されたお店に触れる手段はこれしかありません笑

                    吉川さんのところは小手だけでなくオリジナルの一式も取り扱っているうえ、既製品の取り扱いも非常に多いです。
                    武昭をはじめ、定評のあるものはたいてい聞けばなんかある、という引き出しの多さが魅力的です。
                    有名な職人さんのもとやメーカー、工場などにもフットワーク軽く飛び回っているため剣道具に関する知識がすさまじく、私は困ったときはだいたい吉川さんを頼っています。

                    定評のある既製品について話が聞いてみたい、オリジナルのものを知りたい、その他何か聞いてみたいことがあったら
                    とりあえず聞いてみるとなんとかなる安心感があります。


                    http://www.facebook.com/spo.yoshi?fref=nf
                    へー、なんだそれ、と思った方は吉川さんのFacebookアカウントをのぞいてみることをおすすめします。
                    将来的にはお店を構えるとの話も聞けたので、実店舗ができたときには100%押しかけます。

                    以上、4回目の小手紹介でした。
                    まだこのシリーズ続けていきたいと思います笑

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                    小手紹介 第三弾 平野武道具『一引印』
                    category: 小手紹介シリーズ | author: radical
                    0

                      小手紹介、第三弾となります。

                      今回は、当ブログのアクセスキーワードの上位である平野武道具『一引印』の小手です。
                      全日本選手御用達、宮崎先生御用達ということで知名度は盤石のものといっていい小手であり、
                      それゆえに賛否両論が非常に激しい小手でもあります。
                      このブログにもその検索でたどり着く方が多いということは、やはりそれだけ気になっている方がいるということですね。

                      曰く、
                      ・ぺらぺらの薄さで、稽古にはまったく使えない
                      ・使うとケガをするので使ってはいけない
                      ・自分の希望などが通らず、殿様商売をしている
                      など、批判的な書き込みがされているサイトも時折見かけますが、実際はどうだったのか、感想を書いていきます。

                      :私のお気に入り度:
                      98点
                      :握りやすい度:
                      ★★★★★★★★★★
                      :打たれたときのクッション性:
                      ★★★★★★★★☆☆
                      :軽さ:
                      ★★★★★★★★★★
                      :品質に対するお値段、コストパフォーマンス:
                      ★★★★★★★★★☆


                      とにかく使いやすいの一言に尽きます。
                      最初から柔らかく、手全体にぴったりと吸い付くようにフィットします。
                      平野さんいわく、親指の入りに特に気を使っているそうで、小手を仕立てるときにはそのあたりを入念に採寸・調整していただけます。
                      ちなみに、「調整」というのは小手を型にいれ、使う人の手によりよくフィットするよう木槌で叩いたり揉んだりして仕上げてくれることを言います。

                      そして、上記の批判的な意見に対する私の回答ですが、
                        全日本に出る選手の要望により、薄く軽く仕上げた小手が確かにある。
                        そしてそれらは店内に○○選手モデルとして多数保管されており、実際に使っていた小手を触ることができる。
                        しかしあくまでそういった選手専用のモデルとして存在するものであって、平野さんにどういった小手が欲しいかを
                        伝えれば、稽古重視のもの、試合重視のもの、どちらにも使えるもの、どれであっても仕立ててもらえる。
                      となります。
                      つまり、ただ薄い痛いケガすると騒いでいる人は、単純に”私は防具を買うにあたって自分の要望をなにも持っていないです言えないです”と宣言しているようなものです。

                      ほんとかよ・・・と思う方は実際に見に行って、それから褒めるなりけなすなりするのがいいと思います。
                      私は自分で見に行った結果、信者と言われても仕方ないくらいのレベルで気にいっております。

                      私の一引印は、稽古でも試合でも使えるけど、どちらかというと試合に重きを置いた感じで使っていきたい、と希望して
                      仕立ててもらいましたので、がっちがちに打ち込ませるにはちょっと向かないかなと思います。
                      とはいえ、しっかり中身がつまっていますので通常の稽古では打たれてもまったく問題を感じません。





                      さて、最初にこのタグ。
                      全日本選手権の映像などを見ると、多数の選手の小手にこの白いタグのかたちがみてとれます。
                      非常にわかりやすく、わかる人が見れば一発でわかります。





                      手をいれたところ。
                      完璧なフィット感です。
                      手の甲にあたる内側の部分はサラサラとした生地でできており、汗をかいても気になりません。
                      自然とグーパーできるうえ、打たれても大して痛くありません。
                      (常識外の強さで力任せに打たれるとか、そういうのは当然論外です。)





                      手を入れたところを上から見た画像です。
                      親指と人差し指とがコの字型にきれいに収まっており、ぴったりとフィットしています。
                      小手のなかで手と小手とが浮いているような部分はまったくありません。
                      文字通り、ぴったりと、フィットしています。
                      手首の部分もきれいにくびれて自在に動かせます。




                      横から見た図です。
                      指先を包み込んでくれていて、竹刀を自然に握りこむことができます。





                      手首をまっすぐ伸ばした状態。
                      色々な小手をみていると、頭と肘のとりつけがナナメになっているものと
                      こちらのようにまっすぐになっているものとがありますが、個人的にはまっすぐのほうが好みです。
                      使いやすければナナメについていても全く構いませんが笑 あくまで好みとしては、というレベルです。

                      全体的に褒めまくりの文章でしたがそのくらい私にとってはお気に入りの小手です。
                      これからも大事に、それでいてがっつりと使いこんでいきたいと思います。

                      以上、第三段でした。
                      一引印が気になる方にとって、ちょっとでも参考になればと書いてみましたがプラス印象の方向に偏っている文面だと自分でちょっと反省しています。
                      いちユーザーの意見だと思って軽く流してくださるようお願いします笑

                      さて、次回の更新ではちょっと変わった小手を載せたいと思います。
                      サボらないようにちゃんと更新します。。。( 一一)

                      comments(2) | trackbacks(0) | PAGE TOP↑
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